! Missing $ inserted は、数式モードでしか使えないもの——下付き _、上付き ^、\alpha のようなギリシャ文字など——を地の文で使ったときに出ます。TeX は「数式を開き忘れた」と推測して $ を補い、しばしば後続のエラーを連鎖させます。対処は数式モードに入れるか、その文字をエスケープすることです。
いつ出るか
よくある引き金は、地の文での _/^(ファイル名の data_set や、x^2 を本文にそのまま書く)、ギリシャ文字や数式演算子、\frac を数式の外で使うこと。たとえば次は _ が数式専用なのでエラーになります(読み方は「エラーの読み方・デバッグ」へ)。
latex
The value x_1 and \alpha are positive. % ← _ も \alpha も数式専用 / math-only対処
数式は $ … $(行内)または \[ … \]・equation 環境(別行)で囲みます:$x_1$、$\alpha$、$x^2$。一方、ファイル名や識別子の素のアンダースコア が目的なら \_ と書きます(underscore パッケージを読み込めば地の文の _ がそのまま安全になります)。リテラルの ^ は \textasciicircum です。
latex
The value $x_1$ and $\alpha$ are positive. % 数式モードで / in math mode
data\_set.csv % 素のアンダースコア / a literal underscore関連する落とし穴
$ の対応崩れ も同じ/連鎖的なエラーを生みます——数式を開いて閉じ忘れた、または $ が 1 つ余分、あるいは数式の途中で $ が早く閉じてしまった、など。数式エラーが大量に出るときは、たいてい どこか手前の 1 つの $ の抜け・余り が真因です。$ がすべて対になっているか確認しましょう。