スライド作りは Beamer だけではありません。もっと軽く、あるいは別の流儀がほしいときの選択肢が 2 つ——本格的なプレゼンクラスの powerdot、そして手早く大きな文字のスライドを作る jsarticle の slide オプション。このページはこの 2 つを扱います。
powerdot — beamer の代替クラス
powerdot(Hendri Adriaens 作)は本格的なプレゼンクラスで、prosper/HA-prosper を置き換える目的で作られました。\documentclass[style=...]{powerdot} を使い、スライドは \begin{slide}{タイトル} … \end{slide}。自動オーバーレイ、発表者用ノート、ハンドアウトモードを備えます。PSTricks に基づくため、ふつう DVI→PostScript 経由(latex → dvips → ps2pdf)でコンパイルします。スタイル(テーマ)が多数あり(default・tycja・klope ほか)、見た目を選べます。beamer の有力な代替ですが、現在は beamer のほうが一般的です。
latex
\documentclass[style=klope]{powerdot}
\begin{document}
\begin{slide}{はじめに}
スライドの中身。
\end{slide}
\end{document}jsarticle の slide オプション
すでに日本語を jsarticle で書いているなら、slide オプション で大きな文字のスライド体裁にできます——\documentclass[slide]{jsarticle}。slide を付けると 基本フォントが 36pt 固定 になるので、あわせて landscape と papersize を指定します。beamer のようなテーマやオーバーレイはありませんが、慣れた jsarticle のまま手早く読みやすい大文字スライド を作れるのが利点です(jsclasses は最大 43pt まで指定可)。
latex
\documentclass[slide,papersize,landscape]{jsarticle} % 基本 36pt
\begin{document}
\section{はじめに}
大きな文字でスライド風に。
\end{document}どれを選ぶか
- 本格的なプレゼン(テーマ・オーバーレイ) →
beamer。 - PSTricks 中心・prosper 系が好み →
powerdot。 - 日本語で手早く大きな文字のスライド →
jsarticleのslideオプション。 - ポスター は別ページへ(→ ポスター)。