書籍の出版——とくに日本の 技術書——では、生の LaTeX を書くのが唯一の道ではありません。Re:VIEW は、簡潔な独自記法で書いて、1 つのソースから PDF(LaTeX 経由)と EPUB(さらに HTML・InDesign)をビルドできる仕組みです。このページで紹介します。
Re:VIEW とは
Re:VIEW(kmuto 氏ほか)は、独自の 軽量マークアップ——LaTeX より簡潔(= 章、== 節、//list、インラインの @<b>{...})——で書く出版システムです。同じ .re ソース群から LaTeX・HTML・EPUB・InDesign・テキスト に変換できます。日本の技術系の自費出版(技術書典など)で事実上の定番。PDF は LaTeX(TeX Live)をバックエンド に使うので、TeX を直接書かずに TeX 品質の出力が得られます。
= はじめに
本文です。インラインの強調は @<b>{ここ}。
//image[fig1][図の説明]{
//}ビルド — PDF / EPUB
プロジェクトは、章ごとの .re ファイルと、config.yml(メタdata・設定)・catalog.yml(章の順序)から成ります。ビルドは rake pdf / rake epub(または review-pdfmaker config.yml / review-epubmaker)。PDF は LaTeX を通り、Re:VIEW 3.0 以降は既定クラスが review-jsbook。LaTeX 側(クラス・.sty・ERB テンプレート)はカスタマイズできます。
rake pdf # PDF(LaTeX 経由)/ PDF via LaTeX
rake epub # EPUB
# または / or:
review-pdfmaker config.ymlいつ Re:VIEW か
書籍で 1 ソース → PDF + EPUB を出したく、生の LaTeX より 簡潔なマークアップ を好むなら Re:VIEW が向きます(日本の出版エコシステムやテンプレートも豊富)。一方、緻密な組版を細部まで制御したい、あるいは EPUB が不要なら、素の LaTeX のままが良いでしょう。大規模な LaTeX 書籍の作り方は「大規模文書の扱い」を参照してください。