美しい組版

LaTeX の美しい出力は偶然ではありません——いくつかの 原則(一貫性、既定を信じること)と、素人と職人を分ける 小さなスペーシングの作法 から生まれます。このページはそれらをまとめます。

組版の原則

3 つの習慣が効きます。一貫性——見出し・余白・フォントは文書全体で統一し、クラスに任せる(本文には見た目でなく構造を書く)。既定を信じる——LaTeX の空き取りと行分割は非常に優秀で、\vspace\\ での手作業の微調整はかえって乱れの元(→「行分割・ページ調整」)。抑制——フォントや級数を増やさず、余白と階層に働かせる。LaTeX と戦わないほど、出力は美しくなります。

約物・スペーシング

欧文では細かな作法があります。文末の空き——LaTeX は既定で文末ピリオドの後をやや広く空けます(米国式)。\frenchspacing を宣言すると、すべて語間と同じ均等な空きになります(米国外で一般的)。略語——小文字の後のピリオドは文末と誤認されるので、e.g.\ のように制御スペースを、Fig.~1 のようにタイ(~)を使います。大文字の後の文末は NASA\@. とします。細いスペース \, は数字の桁区切りや単位前(5\,kg)に、タイ ~ は改行させたくない箇所に使います。

latex
\frenchspacing        % 文末ピリオド後を均等な空きに / equalize after sentence periods
Fig.~1                % ~ = 改行しない空白(タイ)/ non-breaking tie
5\,kg                 % \, = 細いスペース / thin space
e.g.\ this            % 略語のあとは \ で語間スペース / control space after abbrev.
NASA\@. Next.         % 大文字後の文末は \@ / mark sentence end after a capital

全角か半角か — 日本語の約物

日本語では、数字と英字は半角和文の約物(。、())は全角 が基本です。幅を取り違えると見た目が崩れます。和文と欧文の間の空き(和欧文間スペース)は 自動で挿入される ので、英単語の前後に手でスペースを打たないこと。詳しくは「和文組版の詳細」を参照してください。