LaTeX の行分割・改ページは優秀ですが、ときに手助けが要ります——ハイフンが入らない語を直す、改行を強制/禁止する、孤立した行(ウィドウ・オーファン)を追い出す。このページはその道具立てです。ただし 最後の手段——手で改行を入れるより、まず文面を少し直すほうが安全です。
ハイフネーション
LaTeX は言語ごとのパターンで自動ハイフネーションします。特定の語だけ調整するには \-(任意ハイフン:man\-u\-script のように、そこで・必要なときだけ折る)。プリアンブルで例外を一括指定するには \hyphenation{man-u-script ...}(- で許可位置を示す)。hyphenat パッケージはより細かい制御(URL や既にハイフンを含む語の扱い、無効化など)を提供します。パターンは言語別で、babel が適切なものを有効にします。
\hyphenation{man-u-script data-base} % 例外をプリアンブルで / exceptions in the preamble
... man\-u\-script ... % \- は任意ハイフン / discretionary hyphen行分割 — \\ / \linebreak / \sloppy
\\ は強制改行(段落や表の中で)、\newline は本文の改行、\linebreak[n](n は 0〜4、4 で強制)はその行を 両端揃えしたまま 折り、\nolinebreak[n] は折りを禁止します。あふれ気味の段落は \sloppy … \fussy(または sloppypar 環境)で囲むと、LaTeX が語間を広げて余白へのはみ出しを避けます——文書全体ではなく局所的に使うこと。改ページは \pagebreak[n]/\nopagebreak[n]、\newpage、\clearpage(フロートも掃き出す)。
{\sloppy この段落だけ語間を緩める。 \par} % 局所的に / locally
\linebreak[4] % 行分割を強制(両端揃え)/ force a justified breakウィドウ・オーファン
ウィドウ は段落の最終行がページ 先頭 に 1 行だけ取り残されること、オーファン(club 行)は段落の最初の行がページ 末尾 に 1 行だけ残ることです。ペナルティを上げて避けます——\clubpenalty(オーファン)と \widowpenalty(ウィドウ)はいずれも既定 1000 で、10000 にすると強く回避します。特定のページだけ直すなら \enlargethispage{\baselineskip} で 1 行分高くするか、\raggedbottom でページ下端の高さの不揃いを許します(既定の \flushbottom は高さを揃えようと伸縮させます)。
\clubpenalty=10000 % オーファンを強く回避 / strongly avoid orphans
\widowpenalty=10000 % ウィドウを強く回避 / strongly avoid widows
\enlargethispage{\baselineskip} % このページを1行分高く / one line taller here